NSAよりサーフィンスクール中の死亡事故を受け危機管理体制の通知がありましたのでホームページに掲載されて頂きます。
各クラブ長及びサーフィンスクールに従事されている方々は必ず一読して頂き、サーフィンスクールの事故防止に努めるようお願い致します。
サーフィンスクール時の危機管理体制について
日頃より当連盟の運営にご尽力いただき、誠にありがとうございます。令和6年8月29 日午後、神奈川県茅ケ崎市でサーフィンスクール中の死亡事故が発生しました。死亡に至る 詳細はまだ、分かっておりませんが、経緯としてはスクール生が波打ち際にいた時、想定外 の潮位上昇による波にさらわれ、沖へと流され、救助に向かったスクールコーチ2名のうち、 1名が行方不明となってしまいました。流されたスクール生は全員無事救助されています。
近年、サーフィンスクールは全国各地で行われており、サーフィンを始めたいと考えてい る方々のきっかけ作りの窓口となっております。
既に各支部におかれましては、地域に合わせたスクールの体制づくりや、注意喚起をおこなって頂いていることと思いますが、改めて サーフィンスクールの安全な運営を確保するため、以下の通り危機管理体制をご確認いただ き、徹底した対応をお願い申し上げます。
1.緊急時の対応準備 緊急事態が発生した際には、迅速かつ冷静な対応が求められます。各インストラクターやスタッフは、緊急連絡先や最寄りの救急医療機関へのアクセス手段を常に把握してください。
応急処置キットの確認・補充を定期的に行い、インストラクター全員が基本的な応急処 置を実施できるよう、必要に応じて研修を受けてください。(NSA 公認指導員の取得等)
2.レッスン前の準備 レッスン開始前には、受講者の体調や技術レベルを確認し、無理のないレッスン内容を設定してください。
天候や海の状況が急変する可能性を常に考慮し、必要に応じてレッスンの内容や場所の
変更、中止の判断を速やかに行ってください。
参加者への安全に関する指導や注意喚起を徹底し、特に初めて参加する方にはより丁寧な説明を行ってください。
3.リスク管理の強化 潮の流れや波の高さなど、海の状況を適時把握し、リスクが高いと判断された場合はレッスンを中止することをためらわないでください。
インストラクター間でのコミュニケーションを密にし、レッスン中の危険箇所や問題点
を共有する体制を整えてください。
4.事故防止への取り組み 受講者が不安を感じたり、体調不良を訴えた場合には、速やかに対応し、必要に応じてレッスンを中断・終了する判断を行ってください。
レッスン中は、常に受講者の動向を把握し、危険な行動や無理な挑戦を避けるよう誘導
してください。
5.緊急連絡体制の確認 事故や緊急事態が発生した際の報告・連絡・相談体制を再度確認し、迅速かつ正確な情報共有ができるように準備してください。
6.公認指導員を活用したスクールの開催 当連盟では、公認指導員を取得された方へのサーフィンスクールをサポートしています。スクール開催にあたっては、スクール用の冊子、傷害保険など取扱っておりますのでご相談いただければと思います。
サーフィンスクールの安全は、皆様一人一人の意識と行動にかかっています。事故やトラブルを未然に防ぎ、全ての受講者が安心してサーフィンを学べる環境を提供するため、引き続きご協力をお願い申し上げます。
公益社団法人日本サーフィン連盟
何卒宜しくお願い致します。